近年、蓄電池の需要が急速に高まっています。
その背景には、
東日本大震災(2011年)や能登半島地震(2024年)などの地震災害
台風19号(2019年)や複数の線状降水帯の発生による九州を中心とした豪雨(2020年)などがあります。
蓄電池はこのような災害が発生した際の停電対策としての役割が注目されています。
私自身も家族の安心のために、太陽光発電パネルを自宅に設置したと同時に蓄電池も導入しました。
また、太陽光パネルと併用して利用すれば電気料金の節約にもなります。
昨今は電気料金の高騰のニュースばかりで嫌気がさしますよね。
そこで本記事では、蓄電池の基本知識から導入のメリット、お得な設定方法まで詳しく解説します。
あくまでも我が家での事例なので、各々の家庭に合わない使い方やメリットかもしれませんが蓄電池の導入の参考にしていただければ幸いです。
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蓄電池とは?
蓄電池は、住宅で利用する電力を蓄えておくことができる大きなバッテリーのようなものです。
太陽光発電が出来ない夜間や停電時にその蓄えた電力を使用することで、エネルギーの効率的な利用が可能となります。
これから説明する事項は蓄電池を選ぶ際に重要な知識となりますので、自身の家庭に合わない蓄電池の導入をしないようしっかりと理解しておきましょう。
出力機能
蓄電池の出力機能には2種類あります。
それは「特定負荷」と「全負荷」というものになります。
この出力」機能の意味を間違えると
思っていた蓄電池の利用が出来ない!
となりますので、しっかりと理解するようにしましょう。
特定負荷
・価格が安いので蓄電池の導入コストを抑えることが出来る!
・特定の部屋でしか電力が供給されない!
・200Vで動作する電気機器(エコキュートやIHヒーターなど)は使用できない!
この「特定負荷」は、あらかじめ指定した特定エリアの電力を利用することができます。
例えば停電した際にコンセントを「リビングだけ使えるようにする」や「寝室だけ使えるようにする」など特定の部屋だけに電力を供給するといった使用です。
デメリットは、「リビングのみ」や「寝室のみ」など特定の部屋しか電力を供給できません。
また、200vで稼働する電気機器(エコキュートやIHヒーターなど)も使用できません。
メリットは、次に説明する「全負荷」タイプの蓄電池よりも価格が安いので導入コストを抑えることが出来ます。
こういった特徴があるので停電時に一時的に過ごせる電力があればいい!といった目的にあっています。
しかし、電気代の節約にも使いたい!と考えると特定の部屋でしか電力を供給しないので節約効果は薄いかもしれません。
価格は安く済むけど蓄電池の利用方法が限られちゃうね。もしもの時に最低限の電力があればいいという場合は「特定負荷」の蓄電池でもいいかも。
全負荷
・すべての部屋に電力が供給されるので停電時も普段と同じように過ごせる!
・200vの電気機器の使用も可能!(エコキュートやIHヒーター・200vエアコンなど)
・太陽光パネルと併用すれば「電力の自給自足」も実現できる!超節約!
・価格が高いので導入コストがかかる
メリットとしてこの「全負荷」タイプの蓄電池は、すべての部屋と200vの電気機器に電力を供給することが出来ます。
そのため、停電時でも普段と変わらない生活を送ることが出来ます。
停電時以外でも料金単価の安い夜間電力で蓄電池に充電し、日中に放電して利用すれば単価の高い昼間電力を買電しなくなるので電気料金の節約にもなります。
太陽光パネルもあれば昼間は太陽光発電電力を自家消費・蓄電池に充電し、夜間は蓄電池に充電した電力を使用すれば一日中買電することなく生活できるので
「電力の自給自足」が可能となります。
実際に我が家では、発電量が多く家庭での消費電力が少なくなる4~9月は「電力の自給自足」が実現できる日も存在します。(もちろん天候などの影響で毎日ではありません)
近年電気代の高騰が問題になっていますが、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせることによって電気料金の節約になっています。
この「全負荷」の蓄電池なら普段通りの生活も送れるし、うまく利用すれば電気料金の節約にもなるね!少し価格が高くてもメリットの方が大きそう!
蓄電容量
蓄電池の容量は大きければ大きいほど、消費電力の多い電化製品を動かせたり長時間使用することが出来ます。
メーカーからも様々な蓄電容量の蓄電池が用意されています。
しかし当然のことながら蓄電容量が多ければ多いほど価格も高くなっていきます。
そのため、ご自身の生活環境や設置目的・太陽光パネル容量などに合わせた蓄電池を選ばなくてはいけません。
これから説明する内容をご自身の蓄電池選びの参考にしてください。
一般家庭の電力使用量の目安
家庭の電力の使用量は、一般的な4人家族の場合で一日の電気の使用量は約14kwhといわれています。
※出典:東京都環境局公式サイト「平成26年度東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査 報告書」
だからといって蓄電池容量も約14Kwh必要というわけではありません!
理由としては太陽光パネルを設置している場合、昼間は発電した電力で自家消費しているからです。
ですので、実際に必要な蓄電池容量は太陽光発電がされない夜間の電力または停電時に使用したい電力です。
また、災害時に必要最低限の電力があれば良い!という家庭もあるでしょう。
それらをふまえると必要や蓄電池容量は以下のようになります。
夜間・停電時に必要電力の目安: 蓄電池容量 4~7kwh
(もちろん各家庭の生活スタイルや使用目的によって必要な蓄電容量も変わってきます)
「災害時などに最低限の電力を確保できればいいという家庭は、4Kwh以下の蓄電池」
「数日間の停電に備えたい・電気料金の節約にも使いたいという家庭は7kwh以上の蓄電池」
を検討する必要があります。
私の場合は、災害時と普段の電気料金の節約も兼ねてNichicon 7.4kwh 蓄電池を設置しています。
各メーカーで様々な蓄電池を販売しているので、ご自身が蓄電池を設置する際の参考にしてみてください。
停電時に必要最低限の電力なら4kwh以下・普段通りの生活や電気料金の節約なら7kwh以上の蓄電池を設置すればいいかも。
僕的には利用制限のない「全負荷」の蓄電池の方がおすすめかな!
太陽光パネルとの組み合わせによる蓄電池の容量
上記での説明と違い太陽光パネルで発電した電力を無駄にすることなく自家消費に使いたい!と考える家庭もあることでしょう。
そうした目的で蓄電池を設置する場合の目安としては
太陽光パネルの発電容量 〇kw×3 − 自家消費電力量 30%
となります。
例えば 太陽光パネル発電容量 4kw だとすると
4kw×30%(3.6kw)=必要蓄電池容量 8.4kwh
となります。
つまり太陽光パネル4kwを設置している家庭は、蓄電池容量8.4kwhを導入すれば売電することなく自家消費に利用することが出来ます。
(もちろん天候や時期よる発電量の違いや家庭の電力の使用状況によって変わります)
だけど蓄電池の容量としては10kwh近くになるとかなり大きいものになるよ。価格も高くなるから設置する際はよく検討してね。
しかし本当に近年の電気料金の高騰は凄まじく、電力を売電するよりも自家消費に使用した方がお得になる時代となりました。
私の住んでいる地域は東北電力になるのですが、契約しているオール電化向けの電気料金プランは夜間電力は安いのが売りでした。
数年前は夜間電力の単価は約11円で、売電価格は17円でした。
しかし現在は夜間電力の単価は約28.5円・売電価格は16円となり、電気は売るより使った方が安い!と逆転してしまいました。
夜間電力の単価は約2.6倍になる日が来るなんて想像もつきませんでした。
原因は世界的な資源エネルギーの不足によるもので、日本では円安の影響で輸入コストが増加しているのも電気料金の高騰に拍車をかけています。
世界的な問題なので、今後しばらくは電気料金が安くなる予定はなく記事によっては2030年まで高騰が続くとも予想されています。
なので、長期的にみて価格は高くても大容量の蓄電池を設置することを検討する必要があるかもしれません。
電気自動車を蓄電池代わりに使用する
電気自動車も条件付きですが、蓄電池として利用することが出来ます。
電気自動車を普段の買い物や通勤として使い、自宅への蓄電池としても利用できれば一石二鳥となります。
しかも、電気自動車に搭載しているバッテリーは家庭用の蓄電池よりも「大容量」であることが多いです。
ただし、電気自動車を蓄電池として使用するには「V2H機器」という設備が必要となります。
この「V2H機器」は自宅から電気自動車へ・電気自動車から自宅へと双方向に電力を送りあえる設備です。
また電気自動車は、家庭用の蓄電池よりも大容量のバッテリーが載せてあることが殆どです。
(家庭用蓄電池はどのメーカーも最大約15kwhほどまでしかない)
日産 | テスラ Model 3 | マツダ | スバル |
サクラ 20kwh | RWD 54kwh | MX-30 EVモデル 35.5kwh | ソルテラ71.4kwh |
リーフ 40/60kwh | ロングレンジ 75kwh | ||
アリア 66/91kwh |
これだけの容量を蓄電池として利用できればもしもの時でも安心して生活が出来ますね。
ですが自宅の太陽光パネルも大容量でないと、バッテリー容量の大きい電気自動車を十分に充電することが出来ないでしょう。
目安として太陽光パネル容量は10kw近くは必要となってきます。
(太陽光パネルの平均的な設置容量は4.5kwなので2倍近くの容量が必要)
このように電気自動車を家庭の蓄電池として利用する場合
「電気自動車」+「V2H機器」+「約10kwの太陽光パネル」
が必要となり多額のコストが必要となります。
コストはかかりますが家庭用蓄電池とは違い、電気自動車は普段は買い物などの移動にも使えて大容量の蓄電池にもなるのでとても便利です。
予算に余裕があれば検討する余地はあると思います。
ですが、お住いの自治体によっては補助金が支給される場合があるので設置前には必ず確認しましょう!
家庭用蓄電池にはない電気自動車の大容量バッテリーを利用できる!
電気自動車なら蓄電池と違い普段の買い物などの移動にも使える!
「電気自動車」+「V2H機器」+「約10kwの太陽光パネル」が必要となる。
初期費用に多額のコストが必要となる。
普段の移動にも使えて蓄電池にもなる電気自動車は、もしもの時に一石二鳥になるね!
災害時には一番の備えとなる設備だと思うよ!
まとめ
実際問題で家庭用蓄電池の導入には、それなりのコストが必要となります。
しかし蓄電池があれば停電対策としての安心感だけでなく、電気代の削減や環境保護にも大きなメリットがあります。
当記事を読みご自身の家庭にあった適切な蓄電池を選び、賢く活用することで、経済的かつ安心な生活を実現することが出来れば幸いです。
電気料金の高騰や大規模な災害が増えている今こそ家庭用蓄電池を導入して、安心で快適なライフスタイルをてにいれましょう。
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訪問販売の営業とは絶対に取引しないでください!!必ずボッタクってきます!
(私の時の訪問販売の営業マンは、サイトから紹介された業者より2倍近い金額を請求されました)
見積もりだけなら「無料」なので、もし蓄電池の設置を断っても料金は一切発生しませんのでノーリスクで問い合わせることが出来ます。
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